動詞の意向形(~よう形) + にも + 動詞の可能形(またはその否定形)
- グループ1動詞(五段動詞): 語尾が「う、つ、る、く、ぐ、む、ぶ、ぬ、す」など
- 例: 行く → 行こうにも行けない
- 話す → 話そうにも話せない
- グループ2動詞(一段動詞): 語尾が「る」で、その前が「い」または「え」の音
- 例: 食べる → 食べようにも食べられない
- 見る → 見ようにも見えない
- 不規則動詞:
- する → しようにもできない
- 来る → 来ようにも来られない
「~ない」の部分には、多くの場合、動詞の可能形(~できる)の否定形(例:できない、行けない、話せない、食べられない)が来ますが、文脈によっては一般的な否定形が来ることもあります。
「~ようにも~ない」は、「~しようと思っても、物理的、能力的に不可能である」という状況を表します。行動を起こそうとする意志や意図は存在するものの、それを阻む外部的な要因(手の滑り、道の混雑、お金がないなど)や、内的な要因(体調が悪い、知識がないなど)によって、その行動ができないことを述べます。「~しようと思っても、何らかの理由があってできない」 という状況を表します。つまり、意志はあるけれども、能力や状況的な制約のために、その行動が不可能であることを示す表現です。